メラトニンというホルモンがあります。
脳の中の松果体というところで分泌されています。
このホルモンは夜間に松果体で合成されて、
血中濃度が高くなると、
体温が下がり、脈が減り、血圧も下がります。
体が眠りモードに入り、
自然な眠りを促します。
このメラトニンは光刺激で、
分泌が抑制されます。
朝になって太陽光を浴びると、
眠気が覚めるのは、
このためです。
光刺激で分泌量が減るのですが、
夜間でも部屋を明るくしておくと、
このメラトニンは分泌が抑制されています。
波長の短い青色系の光で、
ブルーライトと言われる光は
ご存知の方も多いと思います。
そして、
LED照明やパソコンのモニター、
携帯ゲーム機やスマホから、
このブルーライトが出ていることを、
知っている人も多いと思います。
この光を浴びることでも、
メラトニンの分泌は抑制されます。
ゆえに、
夜間に長時間テレビを見たり、
スマホを見たり、
携帯ゲーム機を見ていると、
眠りのために必要なメラトニンが不足してしまうのです。
結果、
眠くならない、眠れない、
眠りが浅い、
朝にすっきりと目覚められないという、
諸症状が出てくるのです。
夜間帯に仕事をしなければいけない場合は、
明るい環境で、
眠くならないようにした方が
いいのでしょう。
けれど、
これから寝ましょうという時には
強い光は避けるべきです。
いい睡眠をと思ったら、
メラトニンを味方につけて
いい眠りを。