生活習慣改善コーチング
生活習慣病
肺扁平上皮がん
「喫煙と深い関わりがある」という特徴のある肺がんです。比較的ゆっくりと進行しますが、一般の胸部レントゲン写真では発見しにくい肺がんです。進行して手術不適応になった時には、化学療法や放射線療法が効かないケースが多く、厄介ながんです。
生活習慣病
肺扁平上皮がんってどんな病気なの?
肺がんには非小細胞肺がんと小細胞肺がんの2つに大きく分けられます
肺扁平上皮がんは非小細胞肺がんの一種であり
喫煙との関係が大きいとされています
肺がん全体の30%程度がこのがんです
肺扁平上皮がんの大きな特徴は
「喫煙との深い関係がある」という点にあり
喫煙習慣が関わる病気であると言えます
初期には症状はあまりありません
ある程度進行すると、酷い咳や血痰という症状があらわれます
他の肺がんに比べると
転移を起こしにくく
早期発見では外科手術で完全に切除できる可能性が高いです
但し、肺の中心の太い気管支に発生する場合が多く
一般の胸部レントゲン写真では発見されにくいです
しかも、手術不適応となった場合は
化学療法も放射線療法も効果が期待できないという難題があります
やはり喫煙が原因なのでしょうか?
肺扁平上皮がんの発症原因として
喫煙は一番に上げられます
喫煙者は非喫煙者に比べて
男性で12倍、女性で11倍にも上がるという推計もあります
欧米においては20倍以上ともいわれています
肺がんで死亡する危険度も4〜5倍になるといわれてもいます
やはり最大の原因は「喫煙」と言えるでしょう
煙草を吸えば吸うほど病気にかかるリスクは上がります
肺扁平上皮がんは非喫煙者が発症することは非常に稀です
では、なぜ煙草を吸うと肺がんになるリスクが上がるのか?!
煙草には数十種類の発がん物質が含まれているといわれています
煙草を吸うことで
毎日発がん物質をからだに取り込んでいるんです
恐いことですね
これがリスクということですね
それと、よく知られたことですが
受動喫煙でも肺がんのリスクは上がります
非喫煙者に比べると20〜30%も高くなると推定されています
このために分煙が積極的に行なわれるようになってきているんですね
禁煙以外に何か気をつけることはあるでしょうか?
煙草は吸っていないが家族に喫煙者がいる場合
受動喫煙による煙害は
「やはり煙草が肺がんの原因なのでしょうか?」で説明した通りです
煙草の煙には直接吸い込んだときの主流煙と
火のついた部分から立ち上る副流煙があります
副流煙には主流煙以上に有害物質が含まれています
ニコチンは3倍、一酸化炭素は5倍、アンモニアは50倍、
発がん物質も3〜20倍といわれています
だから、煙草を吸う人が近くにいても
火をつけているだけで、そんなに吸っていないという人も
煙草による影響を十分に受けているということですね
同じように大気汚染でも
吸い込んだ空気に危険な物質が含まれていたら
肺に影響があります
PM2.5には煙草に相当する有害物質が含まれていますし
粉塵などを吸い込みやすい環境にいる人も
職業的に有害物質を取り扱う場合
アスベスト、ラドン、ヒ素、クロロメチルエーテル、クロム酸、ニッケルなど
有害物質が発生するような環境で仕事をしていたら
肺に影響が出てきます
あとは、他のがんとも同じですが
加齢もリスクですし、家族歴があればそれもリスクです
煙草による肺の病気でCOPDと呼ばれている慢性閉塞性肺疾患の人も
肺がんになり易いと言われているので注意が必要です
肺がん検診を受けて、早期発見を!
他のがんと同様ですが
日常生活でどんなに気をつけていても
がんにならないという保証は無いんですね
遺伝的になりやすい場合もあるようなので
煙草を吸っていなくても検診を受けることをお勧めします
もちろん煙草を何十年も吸ってきているとか
あるいは、生活習慣は全く気をつけてこなかったという場合も
検診を受けて、早期に発見して
がんを取り切れるという段階で外科手術が受けられたら
治る可能性もあると思います
ただ、肺扁平上皮がんの場合は胸部レントゲン写真での検診では判りにくいので
喀痰細胞診という痰の検査を受ける方がいいと思います