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​生活習慣病

​大腸がん

男性では肺がん、胃がんに続き3番目に多いがんです。女性では乳がんに続き2番目に多いがんです

大腸の長さは1.5mくらいで、盲腸、結腸、直腸、肛門に分けれます。大腸がんができやすいのは結腸と直腸ですが、それは大腸の構造と機能によるものです

脂肪を消化するために必要なたくさんの胆汁が、やがて発がん物質と関係してくるのです

適度な運動で肥満を予防し、便秘を予防し、免疫力を上げていきましょう

腸内細菌の善玉菌を増やす食品。食物繊維の多い食品。オリゴ糖やカリウム、カルシウム、ビタミンDなどです

日常生活でがんにならないように注意しても、それでもがんになってしまうことはあります。定期検診を受けて、早期発見、早期治療を受けることが大腸がんで死ないために重要です

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大腸がんの罹患者数、死亡者数は共に多いがんです

大腸がんの罹患者数、死亡者数は共に多いがんです

大腸がんが増えてきた理由は

食事が和食から洋食に変化してきて

食物繊維が減り、動物性の脂肪が増えてきたことが原因といわれています

そして運動不足も関係するといわれています

男性では部位別がん罹患率(りかんりつ)では

一番多いのが「胃がん」ついで「肺がん」、

肺がんと同じくらいに多いがんは「大腸がん」です

女性では部位別がん罹患率で

一番多いのは「乳がん」

二番目が「大腸がん」です

(2013年 国立がん研究センター対策情報センターの資料より)

では部位別がん死亡者数はどうでしょうか?

男性では一番多いのが「肺がん」ついで「胃がん」、

三番目に多いがんは「大腸がん」です

女性では一番多いのは「大腸がん」です

(2016年 国立がん研究センター対策情報センターの資料より

まず、大腸について基本的なところを整理しておきましょう

まず、大腸について基本的なところを整理しておきましょう

大腸の長さは約1.5mほどです

盲腸、結腸、直腸、肛門に分けられます

食物が消化吸収されたあとの

残りの腸内容物をためて

水分やミネラルを吸収し便を作るのが結腸です

この結腸は

上行結腸、横行結腸、下行結腸、S字結腸に分けられます

最後の直腸で便は一時的に溜められます

大腸がんの7割くらいは

S状結腸〜直腸で発生するが

ここは大便の濃度が高まったものが

長時間溜められている場所でもあり

​それが大腸がんの発生に関係していると考えられています

肉類や脂肪の多い食事が、なぜ大腸がんの発生に関係があるのでしょうか?

肉類や脂肪の多い食事が、なぜ大腸がんの発生に関係があるのでしょうか?

動物性の脂肪を摂ると

消化を助けるために、消化液である胆汁がたくさん分泌されます

その一部が腸内細菌によって酸化されて

二次胆汁酸に変化します

これが発がん物質となり

大腸の粘膜にがんが発生すると考えられています

日本が和食中心の食生活だった1965年の大腸がんによる死亡者数は

人口10万人あたり7000人弱でした

それが2011年には45000人に増えています

食生活の変化で肉類の摂取が増えたうえ

ファストフードやコンビニ弁当などの高カロリーの食事が増えています

そうした食生活の変化が

大腸がんにかかる人の数や、大腸がんによって亡くなる人の数に

​関係があることは確かなようです

運動習慣が大腸がんになるリスクを減らします

運動習慣が大腸がんになるリスクを減らします

大腸がんの一次予防として上げられるのが

運動と食事です

身体活動が活発な人は

全く運動しない人の半分程度しか大腸がんにならないという研究結果があります

屋外での運動をすると、日に当たる時間が増えます

それによってビタミンDが多く体内で合成されます

ビタミンDの多い食事をして適度に日に当たることは

大腸がんの予防に有効とされています

運動することで過度の肥満を防止したり

便秘の予防にもつながります

運動によって免疫力を上げることが

​がんの発生の予防にもなります​​​​​​​​

大腸がんを予防する食事とは?具体的には何を食べたらいいのか?!

大腸がんを予防する食事とは?具体的には何を食べたらいいのでしょうか?!

食事のポイントは

腸内細菌の善玉菌を増やす食品を多く摂ること

食物繊維の多い食品やオリゴ糖が含まれる食品を摂ること

カリウム、カルシウム、ビタミンDが含まれる食品を多く摂ることです

腸内細菌には善玉と悪玉があります

腸内細菌の種類は100種類とも、500〜1000種類ともいわれています

そして、その数は1000兆個といわれています

凄い数ですよね

悪玉菌には大腸菌やクロストリジウム属のウェルシュ菌などが知られています

腸内細菌の約10%が悪玉菌であるといわれています

悪玉菌は腸内で腐敗物などを作り、有害物質を発生させます

また悪玉菌が増えると

腸にある免疫細胞がダメージを受けて、からだ全体の免疫力を低下させます

善玉菌には乳酸菌などの菌が存在しています

腸内細菌の約20%くらいといわれていて

悪玉菌の作る有害物質を無毒化する働きがあります

ヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌の入った発酵乳製品を摂ると

腸内環境を改善し

元から住んでいる善玉菌を増やし活性化させることができます

また、乳酸菌には

胆汁を酸化させる腸内細菌減らす働きがあります

オリゴ糖はこの乳酸菌の一種である

ビフィズス菌の栄養源になっています

ビフィズス菌を増やすためには

オリゴ糖を多く含む食品を摂ることが良いのです

腸内環境を良くするために善玉菌を増やすには

発酵乳製品やオリゴ糖を多く摂ることが良さそうです

発酵乳製品には

発酵クリーム、ヨーグルト、ナチュラルチーズ、プロセスチーズなどがあります

オリゴ糖を多く含むのは

大豆、ごぼう、アスパラガス、玉ねぎ、バナナなどです

では、食物繊維はどんな働きをしているのでしょうか?

食物繊維は腸内細菌の善玉菌の栄養源になっています

そして悪玉菌の作る有害物質をからだの外に排出する働きもあります

食物繊維をたくさん摂取している人は

あまり摂らない人と比べると

大腸がんの発生率が25%も低いという研究結果があります

食物繊維を多く含む食品は

大豆、インゲン豆、あずき、えんどう豆などの豆類、イモ類

切り干し大根、干し椎茸、きのこ類、ごぼう、海藻類

こんにゃく、おから、しそ、よもぎ、パセリ、納豆、ニンニク、アボガドなどです

カリウム、カルシウム、ビタミンDはどうでしょうか?

カリウムは、胆汁が酸化することでできる二次胆汁酸と結合して

それを排出する作用があります

カルシウムやビタミンDも大腸がんの予防に有効とされています

カリウムを多く含む食品は

野菜や果物、豆類に多く含まれます

大和芋や里芋、焼き芋などのイモ類や

昆布、わかめ、とろろ昆布やひじきなどの海藻類にも多く含まれます

カルシウムを多く含む食品は

桜えび、しらす干し、チーズ、ししゃも、イワシ、

油揚げ、パセリ、カブの葉、がんもどき、

モロヘイヤ、サバの水煮、バジル、しそ、大根の葉などです

ビタミンDを多く含む食品は

しらす、いわし、ニシン、鮭、さんま、うなぎ

ヒラメ、マグロ、カレイ、キクラゲ、煮干し、干し椎茸などです

二次予防としての検診は重要です!

二次予防としての検診は重要です!

日常生活で大腸がんにならないように注意しても

それでもがんが発生してしまうことがあります

大腸がんは遺伝的に発生する場合もあります

なので、定期的な検診を受けることも重要です

大腸がんは早期発見、早期治療をすることで

100%完治させることが可能な病気です

しかも、比較的ゆっくりと進行していくので

早期に発見できる検診を受けることが

早期治療に結びつくのです

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