生活習慣の改善をサポートしていますコーチの根岸です 外来で多くの患者さんと話しをする中で 一番辛いのは 何ともしてあげられない場面で 自分の無力を感じることだったと記憶しています 今でもできることは同じだと思うけれど いや、少しは増えていると信じたいけれど 患者さんの痛みを消すこともできないし 病気を治すこともできないし ケガで不自由な生活を余儀なくされている人に 生活の場面での援助まではできません 私にできることは限られているし できないことの方がずっと多いのかも知れません でも、それが仕方のないことなのだと できる限りのことをするしかないのだと そもそも、すべてを医療者に解決してもらおうとなど 患者さんが初めから思ってもいないことが多く 患者さんは自分の病気やケガは 自分が引き受けていかなくてはいけないものだと 分っているのでしょう ただ受け入れがたいことも多く 病院などで接する人たちに ちょっとくらいの愚痴を言ってしまっても 嫌な態度をしてしまっても それは仕方のないことなのでしょう そんな時でも 承認できて、傾聴できる医療者でありたいと思う 最近、天に召されていった義理の兄や友人が 医療者に大切に接してもらっていたかどうか 病気の養療中から死ぬ間際まで 人としての尊厳を守られて大事にされていただろうか 私の母や父はどうだったろうか 甥っ子はどうだったろうか 私が今しようとしていることは 治せなくても、たとえ悪化していくばかりだとしても その人の命を精一杯に大事にして 治らなくても、悪化していく不安を持ちながらも 満足した医療を受けられたと感じてもらえるように 医療者がコミュニケーションの質を もっと善くしていくことに努力していきたい 微力だけれど 医療者のコミュニケーション力をアップさせることで 温かい医療が広がっていくようにしたいのです それは私が精一杯の努力をすることで 出来ることなのだと思っているのです 何とかやり遂げられるように勇気をしっかりと持ち続けたいです