まず、ストレスについて理解してもらうために、次の説明文を読んでもらっても良いでしょうか?
ストレスについてとても明確に説明している文章です。
これは、元自衛隊精神科医官である福間詳さんが「ストレスのはなし メカニズムと対処法」という本で書かれたものです。
ここから引用
ストレスとは主として外界からの刺激(ストレッサー)に対する脳の過剰反応であることが知られています。
(中略)ストレスに伴う障害は、すべての臓器をコントロールしている脳の反応であるわけですから、その過剰な反応によって筋肉系、血管系、内分泌系、神経系や自律神経系など、さまざまな組織がターゲットとなり次々と影響を受けることになります。
(中略)過度のストレスにさらされると思考が混乱したり、集中力や判断力が低下したりするなどの認知機能の障害、怒り悲しみ、抑うつといった感情障害、不眠、疲労、めまい、動悸、発汗、過呼吸などの身体症状、活動性の亢進または低下、薬物への依存、非社会的行動などの行動障害がみられる場合があると知られています。
引用はここまで
専門的な言葉も多いですね。
要は多すぎるストレス、長引くストレスに脳が過剰に反応することで、
こころや体のあちこちを傷めてしまうのです。
ストレスは最初は脳で反応するんですね。
普通はストレス反応は短期間で元の状態に戻ると言われています。
健康な人であれば、誰でもストレス反応を起こします。
そのストレス反応が病的なものなってしまうかどうかは、いくつかの要因があるようです。
例えば、
刺激(ストレッサー)が生命の危機に関わるような強い刺激であること。
事故や戦場での戦闘行為、犯罪の被害など。その後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症するなど、聞いたことがある人も多いと思います。
刺激(ストレッサー)は危険度が低い刺激でも、慢性的に継続的な刺激であること。
人間関係や劣悪な環境、育児ストレスなど。
日々の刺激がずっと続くのはイライラすることが多くなるのを経験しているのではないでしょうか?
そして、長引くと心身が病んでしまいます。
単純な単一刺激を長時間受けること。
Stay Home週間が続いて、出かけることもなく、毎日同じ空間で過ごすことも辛いですね。
そんな時に隣の家の生活音が気になり出すと、イライラすることもあると思います。
家族に対してもイライラすることもあるでしょう。
これも、長引くとこころにも体にも悪い影響があります。
実際にクリニックでは、ストレスで具合が悪くなった人たちが増えていると感じます。
来院者は減っているのに、明らかにストレスが原因で具合が悪くなったと思える人が増えているのです。
本人も
「ストレスが増えたから・・・」
「家族が毎日家にいるから忙しい・・・」
「仕事は慣れない在宅ワークでいろいろある」と。
今までは感じなかったストレスを感じているようです。
それで、具合が悪くなり、病院に来ているのです。
ストレスがあるから、病んでしまうのは仕方のないことなのか?!
明日以降のブログで、解決策や対処法について、お役に立ちそうな内容をお伝えしていきます。
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