外来でしている質問で
一番多いのは
「いつから、どんな具合ですか?」
あるいは
「変わりはないですか?」
最初の質問は初診の方へ
次の質問は以前から通院中の方へ向けた質問です
例えば
風邪をひいたようだという人に
「いつから、どんな具合ですか?」と聞くと
「咳が一週間前から止まらない」という答えが返ってきます
来院目的はこの答えからもうかがえますが
風邪で病院に来るという理由としては
これだけではないなと思うのです
市販薬を試して効かなかったという方もいますが
長引くから来てみたという人もいます
その辺りの答えを引き出すには
チャンクダウンの質問をします
「咳の程度はどうですか?」
「夜中に咳込んだりしますか?」
「夜、眠れないほど咳が出ますか?」など
「咳が出る」といっても、
どのような咳なのか?は聞かないとわかりません
あるいは
スライドアウトな質問をしてみます
「熱は出ましたか?」
「風邪薬は飲みましたか?」
「食欲はありますか?」
「十分に休んでいますか?」
咳が長引く理由はどこから来ているのか?
治療のためには全身状態を把握する必要があるのです
こう考えて来ると
一般の外来でも普通に効果的な質問をしている気がします
通院中の方に
「変わりはないですか?」
と聞いても
「変わりないです」としか答えが返ってこないこともあり
「体の調子は変化はなかったですか?」
「薬はちゃんとのめていますか?」
「暑い日が続いてますが、大丈夫ですか?」
「食欲はどうですか?」
「よく眠れていますか?」
いくつか質問しても「はい」「はい」としか
返ってこないこともあります
ニコニコしながら「変わりないから大丈夫ですよ」と
そこまで聞けば
「じゃあ、変わりないですかね」となります
時には
「最近体調が悪い」「よく眠れないことがある」
「食欲が落ちている」「この間風邪をひいた」と
体調の変化を教えてくれることもあります
結局いつもの薬だけで様子を見ましょうということの方が多いですが
毎回の受診で
色々話を聞こうとすることで
時間があれば
診療に関係のない話で盛り上がり
信頼関係が作られる土壌が出来ていくのかなと思っています
いつもしている質問が
効果的かどうかを考えてみましたが
まぁ、効果はある気がします^^v